マッサージの作用機序
物理的な圧力によりうっ滞した血液やリンパ液は押し出され、圧が緩むと血液・リンパ液は流入してくる。この繰り返しにより局所の循環状態が改善される。
それに加え、感覚受容器からの信号が神経を介して中枢へ送られ、さまざまな反射により筋肉が緩むと考えられます。また、経絡・ツボといったものの作用がその局所だけでなく、他の部位や全身的に作用し体のバランスがとれてきて緩むとも考えられます。
凝っているところだけを揉んでもダメ!
例えば肩がこるからといって肩だけ揉んでもスッキリしないことがあります。比較的若い人や凝りの浅い人では局所だけの施術で十分なことも多いのですが、慢性化した凝りでは局所だけの施術でなく、腕や足など全身の反応を観察しながら施術していくことによって、肩の凝りが取れやすくなり効果が長持ちするようになります。
なにかの疾患による反射で凝りがある場合は、なかなか緊張がとれません。また、一度は緊張が緩んだように思っても、すぐに戻ってしまうこともあります。そういう時は、医師の診断・治療を勧めます。
昔の凝りは肉体労働によるものだった...現在は?
昔は体の筋肉を使った肉体労働が多く、それによる凝りは、ゴリゴリと揉んでいく揉捏法という手技が用いられてました。また、そういうときには、お客様においても強い刺激が好まれている傾向がありました。
しかし最近では勤務形態が変わり、ストレスなど精神的な原因による凝りが多くなってきております。このような凝りの場合はゴリゴリ強く揉んでいってもなかなか良くならなかったり、逆に緊張が増してしまう場合もあります。
こういう時は弱刺激で押す手技(圧迫法)やさする手技(軽擦法)を多く用い、適切な手技治療を行います。長谷あんまはりきゅう治療院では、患者様と向き合ってしっかりと問診を行い、施術中の反応を観察しながら、最適な手技と刺激量を考慮し、施術を行っております。